来野月乙・三浦景生
京都の染色作家展
(喜聞堂 新春企画展)
2025年1月4日(土)〜1月19日(日)
10:30~20:00 最終日 16:00まで
京都で活躍された染色作家 来野月乙氏・三浦景生氏の作品展を開催いたします。
梅原猛氏による作家紹介文を下記にご紹介させていただきます。
この機会に是非多くの皆様におたのしみいただきたく、ご案内申し上げます。
来野月乙 Tukio Kitano
1924年生まれ。
京都市美術専門学校卒後、龍村織物美術研究所に入所。
日本現代工芸美術家協会会員、のち日本新工芸家連盟会員。京都市立芸術大学教授。
日展 特選・北斗賞、日本現代工芸展 現代工芸賞、京都府文化賞功労賞、京都美術文化賞ほか。
『椿と瓶』
『吹きガラスの瓶』
来野月乙氏の絵画作品は、 彼の染色の作品のように甚だ抑制された叙情性と透徹した観照精神をもつよい絵であったが、他ならぬ洋画ともいえる絵の個展を開いたところに来野氏がその精神において求めているものをあらわにするのである。 (中略) 彼が目指すのは西洋の合理的な芸術なのである。
―「来野月乙作品集」 序文より
三浦景生 Kageo Miura
1916年生まれ。
丸紅株式会社意匠部に勤務。小合友之助に師事。
京都市立芸術大学教授。石川県立九谷焼技術研修所非常勤講師。
日展参与。日展特選・北斗賞、京都府文化賞特別功労賞、芸術選奨文部大臣賞ほか。
『五月晴れ』
『えのき茸と柚子』
三浦氏の染色作品は不思議な作品である。題材は多く野菜であるが、この世にざらにある野菜ではない。それはおそらく寂光浄土に存在する野菜であるらしく、実に不思議な色に輝いている。 色は抑制された渋い色であるが、 あたかもこの世のものとは思えない光に照らされているようである。 そしてそこには、深いエロスが漂っている。 ときとしてこの野菜たちが空へ飛翔することがある。 野菜が昇天する芸術作品は、 三浦氏の作品以外に例を見ないであろう。
―「染1990-2000 三浦景生展」 前文より
株式会社 喜聞堂
https://kibundo.com
2011年に法人組織になり、前身の喜聞堂を開業して以来、およそ40年に亘って江戸期絵画を始めとした古美術品・美術資料類・歴史資料類を取り扱って参りました。その中で積み重ねて来た実績は、取引先やお客さま方の信頼へとつながっております。
これまでの経験やノウハウを活かして今後も引き続き、所有して価値ある楽しい古美術品・重要な美術資料・学術的な歴史資料の発掘・発見に努めてまいります。